不吉な数字「七」
『七』:なな(シチ)
拷問から生まれた「漢字」。
まず最初に紹介するのはコチラ。
「七」という漢字です。
この「漢字」の形を見て、皆さんは何を想像しますか?
ひざまずく人?
それとも、手足を投げ出して座る人でしょうか?
この「漢字」の元になるのは「十」という漢字です。
では「十」から連想するイメージは?
十字架・・・とてつもなく大きな力・・・?
この章の見出しは「拷問から生まれた漢字」でしたね。
となると・・・敬虔なキリスト教徒が何者かの手によって、拷問を受けている場面でしょうか。
怖いですね(汗)
でも、答えにはだいぶ近づきました!
「七」という漢字は《傷》を意味します。
《傷》と言っても、指先を切った程度の軽い傷ではありません。
元になる「十」という漢字は《切腹の傷》を示します。
《切腹》つまり《自害》は、死ぬための術として一番、残酷な方法だと言われます。
何しろ、自分の脇腹めがけて小刀を突き刺し、横に切り裂きます。
そして、一度引き抜いた刀を胸に突き刺し、今度は縦に切り裂くのです。
自分で自分の身を切り裂く・・・その覚悟たるや・・・。
考えただけでも身震いします。
いかに《切腹》が残酷で過酷か、想像できるでしょうか。
こうして出来た「十」の形の傷跡から、はみ出る内臓・・・。
これこそが漢字の「七」の原型です。
日本では、数字の「7」は縁起がいいと喜ばれますが、中国では常に「死」が付き纏う不吉な数字なのです。