女性の地位「妻」

『妻』:つま(サイ)

この漢字の上の部分は、女性が髪を結い上げ、その髪に煌びやかな「かんざし」や「髪飾り」を手で差しこんでいる形です。

古来から続く中国。伝統的な結婚式で、花嫁が装う正装は、頭上、右、左と1本ずつ、計3本の「かんざし」を髪に差して整えます。

その下に漢字の「女」が付くのですから「妻」という漢字は「嫁ぐ女性」を意味する漢字なのです。

また、そこから派生した漢字『婦』:よめ(フ)は、ある一定の地位を確立した女性を表す漢字です。

この漢字にも「女」の字の上に、横3本の「かんざし」が差しこまれているのが分かりますね。

また、当時中国で「女」と付く漢字は、女性の地位を表すシンボル的な要素もあったようです。

特に能力が高く、教養のある女性は確固たる地位を持ち、気概のある女性は勇ましく活動する時代でもありました。

中には数千人、ときには数万人の兵を引き連れ、率先して戦場に出かけることもあったそうです。

男性の軟弱化が問われる現代、男性の皆さんは、うかうかしている場合ではないかもしれません。
あっという間に女性に先を越され、お株を取られてしまうかも?!

個人的には、女性が支配する天下というものを見てみたい気もしますが・・・(笑)

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