第二十二章 文章のリハビリテーション 一

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第二十二章 文章のリハビリテーション 一

前回まで私が最初にブログに書いたものを題材にして、その当時の私がどんな状態であったのかを書きましたが、それは、ホップ、ステップ、ジャンプのまだ、ホップにも至っていません。
そこで今回は私がブログに書いた二つ目のものを題材に、私が物を書くということをどう考えていたのかを少しづつ解き明かしていきたいと思います。

二番目に私がブログに書いたものは次の文章です。

〈「浮遊と落下
――この浮遊感は何なのだらう。ふわふわと浮いてゐるやうでゐて、何故だらう、何処か底の知れぬ奈落へと落下してゐるやうな嫌な感じだけが脳裡を掠める……
さて、不意にお前は口に出したな、「許して下さい」と。お前は今、パスカルの深淵の真っ只中さ、へっ。〉

まず、私は言語を量子論的に解釈していて、また、美学的な事から物を書くときはいつも旧仮名遣いです。

量子論的ということを簡単に書きますと、言語は読みという音という「波動」と画数という「量子」の二重の状態があることから、量子論的なものの実践として捉えています。
それ故に仮名の数が多い旧仮名遣いの方が、微妙な表現が現代仮名遣いよりも優れているに違いないと考え、また、私個人の美学的な見地から旧仮名遣いを遣って物を書きます。

さて、「浮遊と落下」です。
これはまだ、埴谷雄高に未練があることが解かります。
未来社から出版された埴谷雄高の『○○と○○』の題名を意識している事が一目瞭然です。

さて、それ以上の事とは次回に譲ります。

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